「フードデリバリーはもう稼げない。」
SNSやYouTubeを見ていると、そんな言葉を目にする機会が増えました。
一方で、「月に○万円稼いだ」「時給3,000円だった」という景気の良い話もあり、これから始めようとしている人ほど、「結局どっちが本当なの?」と迷ってしまうのではないでしょうか。
私は現在、軽バンでAmazon Flexやフードデリバリーを中心に配達の仕事をしています。
結論から言うと、「フードデリバリーだけで毎日安定して高収入を得るのは以前より難しくなった」というのが私の率直な感想です。
しかし、「もう稼げない仕事なのか」と聞かれれば、答えはNOです。
稼げる日と稼げない日の差が大きくなっただけで、条件を見極めて働けば今でも十分に利益を出すことはできます。
私自身、以前は「オンラインにしていれば何とかなる」と考えていました。しかし実際に配達を続ける中で、その考え方では効率が悪いことに気付きました。
今では、「いつ働くか」「どんな案件を受けるか」を重視するようになり、以前よりも利益を意識した働き方をしています。
この記事では、現役配達員として感じているリアルな現状と、私が実践している働き方について本音でお話しします。
フードデリバリーが「稼げない」と言われる3つの理由
1. 配達単価が以前より低くなった
私が一番大きく変わったと感じているのは、配達単価です。
もちろん、地域や時間帯によって金額は変わりますが、最近では300円台前半の案件も珍しくありません。
アプリを開いて、
「320円」
「340円」
「360円」
といった案件が並んでいるのを見ると、「今日は厳しいな」と感じる日もあります。
もちろん、何件もこなせば売上は積み上がります。
しかし、軽バンはガソリン代だけでなく、オイル交換やタイヤ、車検、自動車保険など、維持費がかかります。
配達件数だけを増やしても、利益が思ったほど残らないことも少なくありません。
売上だけを見ると「今日は1万円稼げた」と思っても、経費を差し引けば手元に残る金額は大きく変わります。
だから私は、「売上」よりも「利益」を重視するようになりました。
2. 晴れの日は配達員が増えやすい
私が晴れの日にほとんど稼働しない理由もここにあります。
天気が良い日は配達しやすいため、多くの配達員がオンラインになります。
その結果、注文を取り合うような状況になり、単価も上がりにくくなる印象があります。
もちろん、地域によって状況は異なります。
それでも私の稼働エリアでは、晴れの日よりも雨の日の方が条件が良くなることが多いです。
そのため、晴れの日に320円前後の案件を何本も走るくらいなら、その日はブログを書いたり、別の仕事をしたりして過ごすことを選んでいます。
「今日は走らない」という判断も、利益を残すためには大切な選択肢だと考えています。
3. 待機時間が長いと時給は一気に下がる
フードデリバリーは、配達している時間だけが仕事ではありません。
注文を待っている時間も、実質的には拘束時間です。
例えば、30分待って320円の案件を1件配達し、その後また20分待機……という状況では、アプリをオンラインにしている時間は長くても、実際の売上はあまり伸びません。
この待機時間を見落としてしまうと、「今日は5時間働いたのに思ったより稼げなかった」という結果になりやすいです。
私は注文が鳴らない日や、単価が低い日には無理をしません。
「今日は条件が悪い日」と判断したら、早めに切り上げることもあります。
長時間オンラインにしていることが、必ずしも利益につながるわけではないからです。
私が晴れの日にフードデリバリーをしない理由
この考え方には賛否があると思います。
「少しでも走った方が売上になる」という人もいれば、「毎日オンラインにすることが大切」という人もいます。
私は違います。
利益が残らない日は、無理に走る必要はないと考えています。
晴れの日は配達員が多く、単価が伸びないことが多いため、私は基本的にフードデリバリーを休みます。
その代わり、ブログを書いたり、商品を出品したり、Amazon Flexのオファーを確認したりと、別の収入につながる行動をしています。
「今日は配達しない」という選択も、私にとっては立派な仕事です。
大切なのは、毎日走ることではなく、1か月・1年単位で見たときに利益を最大化することだと考えています。
雨の日は大変。でも、だからこそチャンスがある
私がフードデリバリーで積極的に稼働するのは、雨の日や天候が悪い日です。
もちろん、雨の日は楽ではありません。
荷物が濡れないように気を使いますし、道路も滑りやすくなります。視界も悪くなるため、安全運転を普段以上に意識しなければいけません。
それでも私が雨の日を選ぶ理由は、とてもシンプルです。
晴れの日よりも稼ぎやすいことが多いからです。
悪天候になると配達員が減る一方で、「今日は外に出たくない」という人が増え、注文が入りやすくなります。
その結果、通常より高い報酬の案件が出ることがあります。
もちろん、毎回そうなるとは限りません。
しかし私の経験では、晴れの日に320円の案件を何本も走るより、雨の日に条件の良い案件を受けた方が、利益を残しやすいと感じています。
だから私は、「毎日働く」のではなく、「稼げる日に働く」という考え方を大切にしています。
売上よりも利益を意識する
フードデリバリーを始めたばかりの頃は、「今日はいくら売り上げたか」が気になると思います。
もちろん売上は大切です。
しかし、軽バンで配達をしていると、それ以上に重要なのが利益です。
軽バンには、
- ガソリン代
- エンジンオイル交換
- タイヤ交換
- 車検
- 自動車保険
- 消耗品
など、さまざまな維持費がかかります。
例えば、売上が1万円でも経費が多くかかれば、手元に残る金額は思ったより少ないかもしれません。
反対に、売上が少し低くても、効率よく走れて経費を抑えられれば、利益は大きくなることもあります。
だから私は、「今日はいくら売り上げたか」よりも、「今日はどれだけ利益が残ったか」を意識しています。
Amazon Flexと組み合わせるという選択
私の場合、フードデリバリー一本で生活しているわけではありません。
Amazon Flexも稼働しています。
これは収入を増やすだけではなく、「選択肢を増やす」という意味でも大きなメリットがあります。
例えば、
- Amazon Flexの条件が良い日はAmazon Flexへ。
- フードデリバリーの単価が高い日はフードデリバリーへ。
- どちらも条件が悪ければ無理に走らず、ブログを書いたり別の作業をする。
このように、その日の状況に合わせて動けるようにしています。
一つの仕事だけに依存すると、「今日は単価が安いけど走るしかない」という状況になりがちです。
複数の収入源があると、条件の悪い日は無理をしなくて済みます。
精神的にも余裕が生まれるので、個人的にはおすすめの働き方です。
フードデリバリーに向いている人・向いていない人
私が実際に配達をしていて感じるのは、フードデリバリーは誰にでも向いている仕事ではないということです。
向いている人
- 一人で仕事をするのが好きな人
- 自分で働く時間を決めたい人
- 天候や需要に合わせて柔軟に動ける人
- 売上ではなく利益を考えられる人
向いていない人
- 毎日同じだけ稼ぎたい人
- 安定した固定給を求める人
- 待機時間が苦手な人
- 天候に左右される仕事が苦手な人
自由に働ける反面、収入は自分の判断に左右される仕事です。
だからこそ、「今日は休む」「今日は稼ぐ」という判断ができる人ほど、長く続けられるのではないかと思います。
まとめ
「フードデリバリーは稼げない。」
この言葉は半分正しく、半分間違っています。
確かに以前と比べると配達単価は下がり、配達員も増えました。
毎日高収入を得ることは簡単ではありません。
しかし、だからといって毎日安い案件を走る必要はありません。
私は晴れの日の単価が低い日は基本的に稼働せず、雨の日や条件の良い日を中心に働いています。
私が大切にしているのは、「たくさん働くこと」ではなく、「利益を残すこと」です。
もしこれからフードデリバリーを始めようと考えているなら、売上だけに目を向けるのではなく、経費や時間も含めて考えてみてください。
その意識を持つだけでも、働き方は大きく変わるはずです。

